「ヒプノシスマイク(ヒプマイ)」と「Paradox Live(パラライ)」。
この2つのHIPHOPメディアミックスプロジェクトをご存知でしょうか?
両作品とも、個性豊かなキャラクターたちがラップバトルを繰り広げる人気コンテンツとして知られています。
しかし、パラライがヒプマイに続いて登場したことから、「パクリではないか」という声も一部で上がっています。
今回は、この2つの作品を徹底的に比較し、本当に「パクリ」と言えるのかどうかを、客観的な視点から検証していきたいと思います。
似ている部分、異なる部分、それぞれの独自性など、様々な角度から分析していきましょう。
パラライはヒプマイのパクリなのか徹底的に検証してみた!
結論から申し上げますと、Paradox Live(パラライ)がヒプノシスマイク(ヒプマイ)は、似ているところもありますが、
完全なパクリであるとは言い難く、それぞれ独自の魅力を持ったプロジェクトとして発展しています。
「パクリではないか」と言われた理由は、コンセプトやメディア展開が似ているのと、ヒプマイが2017年にスタートし大成功を収めた後、パラライが2019年に開始されたため、「ヒプマイの成功を意識して作られたのではないか」と見る人もいるためだと思います。
しかし実際は、両作品には音楽性や世界観、キャラクターデザインなどで明確な違いも多くあり、それぞれ独自の魅力を持ったプロジェクトとして発展しています。

このあと、もっと詳しく、わかりやすく説明するよ!
まずは、パラライとヒプマイについて解説します!
パラライ(Paradox Live)とは?
Paradox Live(パラライ)は、エイベックスとジークレストによるHIPHOPメディアミックスプロジェクトです。
2019年11月6日にスタートし、近未来の日本を舞台に、HIPHOPチームが「Paradox Live」という大会に出場して優勝を目指す物語が展開されています。
主な特徴は以下の通りです:
- 楽曲とボイスドラマで構成されるCDが中心コンテンツです。
- 多様なチームが登場し、ジャズやアイドルなど、チームごとに特徴的な楽曲を展開しています。
- キャラクターの声優には人気声優や歌い手が起用されています。
- 「幻影ライブ」という独自の世界観があり、ラッパーたちは「ファントメタル」を使って幻影を創り出します。
- ファン参加型のコンテンツがあり、アプリ「Paradox Tribe」を通じてファンがポイント投票で勝敗を決めることができます。



Paradox Liveは、音楽、ストーリー、キャラクター、ファン参加型イベントなどを組み合わせた総合的なエンターテインメントプロジェクトとして展開されているよ!
ヒプマイ(ヒプノシスマイク)とは?
ヒプノシスマイク(通称:ヒプマイ)は、キングレコード内のレーベル「EVIL LINE RECORDS」が手掛ける音楽原作キャラクターラッププロジェクトです。
2017年にスタートし、男性声優たちが演じるキャラクターによるラップバトルを中心に展開されています。
主な特徴は以下の通りです:
- 世界観:武力が根絶された近未来を舞台に、特殊なマイク「ヒプノシスマイク」を用いてラップバトルで”領土”を獲得していきます。
- キャラクターとチーム:18人の男性キャラクターが「イケブクロ」「ヨコハマ」「シブヤ」「シンジュク」などのディビジョン(チーム)に分かれ、個性豊かなラップバトルを繰り広げます。
- 音楽とメディア展開:日本の有名ラッパーやトラックメーカーが楽曲制作に参加し、声優がラップを披露。音楽CD、コミック、アニメ、舞台など多方面でメディアミックス展開されています。
- ヒプノシスマイクの設定:この特殊マイクはリリック(歌詞)を通じて相手の精神に干渉する力を持ち、勝敗を決定づけます。



ヒプマイは音楽とストーリー性を融合させた新感覚プロジェクトとして幅広い人気を集めているんだよね!
パラドックスライブとヒプノシスマイクの違いを検証!
ヒプノシスマイク(ヒプマイ)とParadox Live(パラライ)は、どちらも音楽を中心にしたキャラクターラッププロジェクトですが、以下のような相違点があります。
1. 世界観と設定の違い
- ヒプマイ:武力が根絶された近未来を舞台に、特殊な「ヒプノシスマイク」を使って精神干渉し、”領土”を争うラップバトルが描かれます。
- パラライ:近未来の日本で、「ファントメタル」という特殊な金属を用いて幻影を生み出し、HIPHOPチームが大会で競い合う物語です。



確かに、設定は全然違うんだね。
イラストや音楽だけではわからない世界観があるんだね。
2. チーム構成の違い
- ヒプマイ:3人1組のチームが主体で、ディビジョン(地域)ごとに分かれています。
- パラライ:チームの人数は決まっておらず、グループごとに異なるテーマや音楽性を持っています。



ちなみに、こんなチームがあるよ!
ヒプノシスマイク(ヒプマイ)には、3人組のグループが6つ存在します。
それぞれのグループは「ディビジョン」と呼ばれ、以下のように分かれています:
- イケブクロ・ディビジョン – Buster Bros!!!
- ヨコハマ・ディビジョン – MAD TRIGGER CREW
- シブヤ・ディビジョン – Fling Posse
- シンジュク・ディビジョン – 麻天狼
- オオサカ・ディビジョン – どついたれ本舗
- ナゴヤ・ディビジョン – Bad Ass Temple
これらのチームは、それぞれ異なる個性や音楽スタイルを持ちながら、ラップバトルで競い合います。
Paradox Live(パラライ)には、現在9つのグループがあります。
各グループの構成は以下の通りです。
- BAE(ベイ):3人組
- The Cat’s Whiskers(ザ キャッツ ウィスカーズ):4人組
- cozmez(コズメズ):2人組
- 悪漢奴等(あかんやつら):5人組
- VISTY(ヴィスティ):4人組
- AMPRULE(アンプルール):2人組
- 1Nm8(インメイト):3人組
- 獄Luck(ごくらっく):4人組
- 武雷管(ぶらいかん):2人組
これらのグループは、それぞれ異なる個性や音楽スタイルを持ち、Paradox Liveというステージバトルで競い合います。当初は5つのグループでしたが、新たに4チームが追加され、現在の9グループ体制となっています。



声優さんは滑舌が良いから、早口のラップもよく聞き取れるのが凄いと思う!
3. 音楽制作の違い
- ヒプマイ:日本の有名ラッパーやMCが楽曲制作に多く関わり、声優がラップを担当します。
- パラライ:エイベックスが手掛け、歌い手や声優が参加。曲調はよりスタイリッシュでトレンド感があります。



それぞれの人気声優や歌い手さんを一部紹介するね!
ヒプノシスマイク(ヒプマイ)の人気声優を他の代表作とともに紹介します。
木村昴(CV: 山田一郎)
- 「ドラえもん」のジャイアン役
- 「あんさんぶるスターズ!」の三峰柊役
- 「フリースタイルダンジョン」のナレーション
速水奨(CV: 神宮寺寂雷)
- 「BLEACH」の藍染惣右介役
- 「キン肉マン」のテリーマン役
- 「Fate/Zero」の遠坂時臣役
浅沼晋太郎(CV: 碧棺左馬刻)
- 「ダイヤのA」の降谷暁役
- 「文豪ストレイドッグス」の中原中也役
斉藤壮馬(CV: 夢野幻太郎)
- 「ハイキュー!!」の山口忠役
- 「鬼滅の刃」の我妻善逸役
野津山幸宏(CV: 有栖川帝統)
- 「なむあみだ仏っ!-蓮台UTENA-」の宮毘羅大将役
- 「カードファイト!! ヴァンガード エクス」の士導イズル役
(※敬称略)
こちらの声優さんたちは、ラップパフォーマンスだけでなく、キャラクターへの深い理解と表現力でヒプマイの魅力を支えています。ヒプマイは、声優さんたちが本格的なラップを披露しています。
Paradox Live(パラライ)の人気声優や歌い手を他の代表作や特徴とともに紹介します。
小野賢章(CV: 九頭竜智生 / 夜叉)
- 『黒子のバスケ』黒子テツヤ役
- 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』ジョルノ・ジョバァーナ役
- 『アイドリッシュセブン』七瀬陸役
- 『文豪ストレイドッグス』芥川龍之介役
諏訪部順一(CV: 辰宮晴臣)
- 『Fate/stay night』アーチャー役
- 『テニスの王子様』跡部景吾役
- 『呪術廻戦』七海建人役
梶原岳人(CV: 朱雀野アレン)
- 『ブラッククローバー』アスタ役
- 『炎炎ノ消防隊』森羅日下部役
- 『ブルーロック』潔世一役
村瀬歩(CV: 燕夏準)
- 『ハイキュー!!』日向翔陽役
- 『東京喰種トーキョーグール』ジューゾー・スズヤ役
- 『アイ★チュウ』華房心役
96猫(CV: アン・フォークナー)
- 特徴: 人気歌い手として活動し、YouTubeやニコニコ動画で多くの楽曲を発表。
歌唱力と表現力が高く評価されています。
豊永利行(CV: 矢戸乃上那由汰)
- 『デュラララ!!』竜ヶ峰帝人役
- 『ユーリ!!! on ICE』西郡豪役
- 『あんさんぶるスターズ!』葵ひなた・ゆうた役
小林裕介(CV: 矢戸乃上珂波汰)
- 『Re:ゼロから始める異世界生活』ナツキ・スバル役
- 『Dr.STONE』石神千空役
- 『アルスラーン戦記』アルスラーン役
天月-あまつき-(CV: 御山京)
- 特徴: 人気歌い手として活動し、甘い歌声と独自の世界観で多くのファンを魅了しています。
小林千晃(CV: 御子柴賢太)
- 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』シャディク・ゼネリ役
- 『東京24区』翠堂豪理役
- 『チェンソーマン』早川アキ役
(※敬称略)
これらの声優や歌い手たちは、それぞれの個性と高い表現力でParadox Liveの世界観を支えています。
4. キャラクターデザインの違い
- ヒプマイ:Kazuiさんによる統一されたキャラクターデザイン。
- パラライ:グループごとに異なる複数のイラストレーターがデザインを担当しています。
こちらは、ヒプマイ3周年の時に、Kazuiさんが描いたイラストです。



ヒプマイのキャラクターデザイン原案と公式イラストは、一為(Kazui)さんによって統一的に担当されているよ。
Kazuiはオトメイト所属のイラストレーターさんです!



パラライは、グループごとに異なるイラストレーターさんが担当しているから、グループによって雰囲気がちょっと違うんだよね。
ちなみにパラライはこんな感じに、時々セブンイレブンで、オリジナルプロマイドを発売しています。👇
イラストをじっくり眺めるのには良いかもしれませんね。
👆セブンイレブンのコピー機から、イラストをプリントアウトできます!
5. メディア展開の違い
- ヒプマイ:アニメ、ゲーム、コミック、舞台など広範囲に展開されています。
- パラライ:ボイスドラマCDや音楽活動が中心。2023年にアニメ化がされました。



ヒプマイ公式YouTubeのチャンネル登録数は100万人を超えているよ!



パラライのアニメは、2023年10月からTVアニメ「Paradox Live THE ANIMATION」として放送開始されたよ。
アニメはTOKYO MX、BSフジ、アニマックスで放送されて、全12話だったね。
6. ファン層と方向性の違い
- ヒプマイ:ストーリー性やキャラクターでオタク層へのアプローチも強い。
- パラライ:音楽性やビジュアルで、より洗練された「オシャレ系」を志向している。
これらの違いから、両プロジェクトは似たコンセプトながらも異なる方向性で展開されています。
パラライとヒプマイの共通点
ヒプノシスマイク(ヒプマイ)とParadox Live(パラライ)は、いくつかの共通点があります。
以下にわかりやすくまとめてみました。
1. 音楽ジャンル:ラップバトルの共通点
- 両作品とも、ラップバトルを中心に展開されるHIPHOPメディアミックスプロジェクトです。
- キャラクターたちがチームを組み、音楽で競い合う形式が共通しています。



どちらも、音楽のクオリティーが高いよね!
2. メディアミックス展開の共通点
- 音楽CDだけでなく、コミック、アニメ、舞台など、多方面で展開されています。
- ファンがキャラクターやストーリーに感情移入できるような総合的なエンターテインメントを提供しています。



ヒプマイは、音楽とボイスドラマCD、コミック、アニメ、スマホ向けアプリゲーム、映画、舞台、ライブイベントYouTubeが展開されているよ!



2025年公開のヒプマイの映画は、観客が映画館で映画を観ながら投票するシステムになっていて、投票結果によってストーリーが変わるんだって!
48通りのストーリーが用意されていいて、エンディングも7通りあるんだよ!
凄いよね。



そして、パラライは、音楽とボイスドラマCD、アニメ、ラジオ番組、テレビ番組(不定期)、コミック(電子のみ)、ライブイベント、YouTubeが展開されているよ。
3. キャラクターベースのストーリーの共通点
- 両作品とも、キャラクターたちの個性や背景が物語の中心となり、それが楽曲やバトルに反映されています。
- キャラクター同士のドラマや関係性がファンを引きつける要素になっています。



ストーリーもいいんだよね。感情移入しちゃう。
4. 特殊な世界観と設定の共通点
- ヒプマイは「ヒプノシスマイク」を使って精神攻撃を行う近未来の世界を舞台にしています。
- パラライは「ファントメタル」を用いて幻影を生み出す「幻影ライブ」が特徴的で、どちらもSF的な要素を含んだ独自の設定があります。



「ヒプノシスマイク」と「ファンとメタル」。
どちらも魅力的なアイテム!
5. 声優と音楽の融合という共通点
- 声優たちがラップを披露する点が共通しており、演技力と歌唱力が求められるプロジェクトです。
- パラライでは歌い手も参加しており、より多様な音楽性を取り入れています。
これらの共通点により、両作品は音楽とキャラクターを融合させた新しい形のエンターテインメントとして、多くのファンを魅了しています。



確かに、共通点もたくさんあるね。



似ているところもあるけれど、それぞれに個性もあって、どちらもすごく良いと思う!
まとめ
「Paradox Live(パラライ)」と「ヒプノシスマイク(ヒプマイ)」は、確かにラップバトルを中心としたHIPHOPメディアミックスプロジェクトという点で共通点が多く、一見すると似ている部分もあります。
しかし、今回の検証を通じて、それぞれが独自の魅力を持った別々のプロジェクトであることがわかりました。
ヒプマイは、武力が廃止された世界で「言葉」で戦うという独自の設定や、熱いラップバトルとストーリー性が特徴です。一方、パラライは「ファントメタル」を使った幻影ライブや、より多様な音楽性を取り入れたスタイリッシュな世界観が魅力。
それぞれの作品が異なる方向性で進化し、多くのファンを魅了していることがわかります。
どちらの作品も音楽だけでなく、キャラクターやストーリー、メディア展開を通じてファンを楽しませる工夫が凝らされていますね。
結局のところ、「どちらが優れているか」ではなく、「どちらもそれぞれの良さを楽しむ」という視点で両方の作品を応援することが、より豊かなエンターテインメント体験につながるのかもしれませんね!