2023年12月20日、軽自動車で有名なダイハツ工業が車の衝突試験で不正をしていたという衝撃的なニュースが入りました。
これを受けて当然気になるのは、 軽自動車人気ナンバーワンのスズキの軽自動車は大丈夫なのか?ということです。
スズキの軽は大丈夫なの?
トヨタブランドの軽自動車もあるよね。
そっちも心配。
ダイハツ衝突事件不正って何をしたの?
確かに心配ですよね。
そこで、そんな疑問を解決すべく、この記事では、
・ダイハツ工業が車の衝突実験で不正をしていたが、スズキの軽自動車は大丈夫なのか?
・ダイハツ工業の車の衝突実験不正とは一体何をしたのか?
・ダイハツを子会社としている、トヨタブランドの軽自動車もあるが、そちらは大丈夫なのか?
ということについて、解説して行きたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
スズキの軽自動車は大丈夫なのか?
結論から申し上げますと、今のところスズキ自動車で衝突実験の不正が行われたという事実は確認されていません。
でも、ちょっと気になるのことがあるよ。
筆者が気になったのは、ダイハツが不正を行った原因です。
ダイハツの不正は、短期間で開発しなければいけなかったスケジュールが原因だよね?
ダイハツの不正が増えたのが、2014年。
これは、スズキがダイハツを抜いた年です。
この2014年に初めて発売されたのが、スズキの人気車種「ハスラー」です。
ハスラーの型式を調べたら、
「仕様変更」「一部改良」を含めた型式がこんなにたくさん!
2014年1月
2014年4月
2015年1月
2015年5月
2015年12月
2016年10月
2016年12月
2017年1月
2017年5月
2017年9月
2017年12月
2018年7月
2018年11月
2019年10月
~ここから、2代目モデル~
2020年1月
2020年11月
2021年4月
2021年9月
2022年5月
これだけの型式があるので、開発のスケジュールはどのようになっていたのかは、気になるところですね。
筆者は長年スズキのワゴンRを愛用していたので、スズキは大丈夫と信じています!
しかし、スズキの営業所や、販売店の皆さんは、質問などの対応に追われることになると思うので、業務に支障が出ることは間違いなさそうです。
大変だと思うけど、きちんと対応して安心して車に乗れるようにしてほしいね。
自動車業界の皆さん、安全な車をお願いします!
ダイハツ工業の車の衝突実験不正は何をした?
ダイハツで行われた衝突実験の不正は次の通りです。
衝突実験の際に、
・電子制御での作動が必要なエアバックをタイマーで作動させた。
・法律で定められたタイヤの空気圧を設定しなかった。
・後方からの衝撃試験で、助手席のデータを運転席に流用した。
・実際のデータではなく、リハーサルの時のデータと差し替えた。
などの25項目、174件もの不正をしていたという事です。
しかも、1989年から34年間にわたり、64車種もあるということでした。
本来、衝突した時に開くはずのエアバッグが、タイマー設定自動で開くように設定してあったんだって。
それで衝突した時にエアバッグが開いたように見せただね!
衝突した時に安全かどうかを見るための実験でしょう?
正しく実験してくれないと心配だよね。
不正を調査していた第三者委員会は、
短期間で開発しなければいけなかったスケジュールで、担当者が極度のプレッシャーを受けていたことなどが原因としているよ。
管理職は全く認識していなくて、現場任せの状況だったから、組織的な不正とは言えない、って言っていたよ。
だから、第三者委員会は、対策を構じずに短期開発を推進した経営幹部の責任としているんだって。
ダイハツを信頼していた顧客と、一生懸命働いていた社員さん、販売店のショックは計り知れません。
ダイハツは不正が発覚した時点ですでに、48000台の発注が入っていたという事ですが、工場は停止。
また、ダイハツの従業員は、9000人いると言われています。
今後の対応を見守りたいと思います。
ダイハツ工業不正行為の関する問い合わせ専用ダイヤル
ダイハツは、今回の不正に関しての問い合わせの専用ダイヤルを用意しています。
《不正行為に関するお問い合わせ》
《専用ダイヤル》
フリーコール
0120-055-789
受付時間
9:00~21:00
年中無休
トヨタブランドの軽自動車は大丈夫なのか?心配の声。
トヨタブランドの軽自動車は、「ピクシススペース」とう名前の軽自動車です。
こうなると、トヨタブランドの軽自動車も心配になりますね。
詳しく見ていきましょう。
トヨタの軽自動車「ピクシススペース」
結論から申し上げますと、筆者は今後はトヨタブランドの軽自動車(ピクシスペース)は大丈夫だと思います。
なぜかと言うと、
ダイハツはトヨタの子会社なんだけど、
トヨタは
「ダイハツの再生を全面的に支援する」
と言っているよ。
トヨタも協力して、
不適切な社内風土を抜本的に改革する、
いい機会になるんじゃないかな。
だから、今後は大丈夫だと思う!
ただし、現時点でこれまで販売済のトヨタブランドの軽自動車が大丈夫かどうかはわからないですね。
理由は、
ダイハツ工業は2016年8月からトヨタの子会社になっています。
ダイハツの衝突実験の不正が多く見られるようになったのは2014年からだよ。
つまりトヨタは、衝突実験の不正が多くなった後にダイハツを子会社化しています。
軽自動車の販売台数の順位をダイハツがスズキに抜かれたのが2014年なんだって。
それに加えてトヨタへの供給も増えて、
ダイハツは焦っちゃったんだね。
トヨタはダイハツが開発製造した車をOME車として販売しています。
トヨタの軽自動車「ピクシススペース」は、ダイハツ工業の、ムーヴコンテム、ムーヴカスタムのOEM車だよ。
OME車か~。
つまりダイハツが開発製造した車を、トヨタのエンブレム(マーク)つけて販売しているってことだよね。
「トヨタブランドは安心だと思っていた」との声が聞かれますが、
ダイハツが開発、製造したと言うことはこれまで正しく衝突実験が行われていたかどうかはわからない、という事になるかもしれません。
しかし、2024年1月16日に国土交通省が発表した、「型式指定」取り消しの中に、ムーヴコンテム、ムーヴカスタムは入っていません。
つまり、トヨタブランドの軽自動車「ピクシススペース」は
「型式指定」取り消しには入っていないんだね。
国土交通省は、
『不正加工により量産車とは異なる車で試験をするという、特に悪質な行為が行われた』
という理由で、「型式指定」を取り消しています。
トヨタブランドの軽自動車は、「特に悪質」には当たらなかったということですね。
では、どの車種が「型式指定」取り消しになったのかを見ていきましょう。
トヨタ「タウンエース」が型式指定取り消しに
国土交通省は、
『不正加工により量産車とは異なる車で試験をするという、特に悪質なこういは行われた』
という理由で、
・ダイハツ「グランマックス」
・トヨタ「タウンエース」
・マツダ「ボンゴ」
の型式指定を取り消しています。
それでは、次に型式取り消しになるとどうなるのかを説明していきます。
型式取り消しになるとどうなるのか
型式取り消しになると、その車種は
日本国内では販売できなくなってしまいます!
型式指定とは、ザックリ言うと
国土交通大臣に「保安基準に適合している」ことを
認めてもらって、
”この型式なら大量生産していいよ~”
と指定を受けることができるんだよね。
OKがもらえると、「型式指定番号」っていうものがもらえて、
車検証にも「型式指定番号」が記載されているよ。
ダイハツはすでにすべての車種の生産を
自主的にストップしていたから、
型式指定が取り消しになったことでの
大きな混乱はないみたい。
トヨタも「ダイハツの再生を全面的に支援する」と言っているので、
筆者としては、これに大いに期待したいです。
これを機に信頼を取り戻し、安心して乗ることのできる車を作ってくれることと思います!
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
ダイハツの取引先は何社ある?
ダイハツの不正は衝撃的でしたが、関係している取引先は、どのくらいあるのでしょうか。
2023年12月22日のヒルナンデス!(日本テレビ)を見ていたら取引先が8136社あるって言っていたよ。
そうなんです!取引先はなんと、
8136社
トヨタ
三菱
プロドュア(マレーシア)
など
で、損失は2兆円を超えるとのことでした!
すごい数字!
早く信頼回復ができるといいけど…。
たくさんの取引先や顧客の信頼回復を期待しています!
まとめ
・ダイハツ工業が車の衝突実験で不正をしていたことがわかったが、スズキの軽自動車は今のところ衝突実験の不正は報告されていない。
・ダイハツ工業の衝突実験不正とは、①電子制御での作動が必要なエアバックをタイマーで作動させた。
②法律で定められたタイヤの空気圧を設定しなかった。ということなどが挙げられている。
・ダイハツを子会社としている、トヨタブランドの軽自動車は「ピクシススペース」と言う名前の軽自動車である。
トヨタは、ダイハツの不正実験が多くなった2014年より後の、2016年にダイハツを子会社化しているので、「ピクシススペース」が明確に大丈夫と言えるかどうかはわからないが、今後はトヨタが「ダイハツの再生を全面的に支援する」と言っているので信頼回復に期待ができる。
ダイハツ工業は人気の車をたくさん開発製造しているので、ショックを受けている方も多いと思います。
誠実に働いている社員さんや、販売店の事も気がかりですが、今後の対応を見守りたいと思います。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。